KRIニュースレター 第59号
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《燃料電池》新エネルギーデバイス開発部 新エネルギーデバイス開発部長 佐々木 佳 新エネルギーデバイス開発部は、SOFC(固体酸化物形燃料電池)やPEFC(固体高分子形燃料電池)を中心とした燃料電池の要素研究から商品化までの開発フェーズに応じて一貫対応できる体制の強化に向けて、電気化学デバイス研究室とともに努めてまいりました。昨年度は、“研究開発部” から“開発部” へと改名し、燃料電池の商品化をこれまで以上に強く進めるため、インフラや関連装置の大容量化を進めています。2018年2 月には大容量水素供給設備を新設し、これまでに対応できなかった30kw級の発電試験に必要な水素供給ができる体制を整えました。さらに、今年度後半には数kw級のPEFCスタックの評価に対応可能な装置の増設も予定しています。小型単セルから商品に近い燃料電池システムまで広範な研究受託体制をさらに充実させ、きめ細やかな研究開発の支援を行ってまいります。  [技術領域] PEFC: 部材特性評価(電解質・触媒・GDL)、MEA試作(ミニサイズ〜フルサイズ、特殊型対応可)、性能診断(セル/スタック特性劣化・メカニズム解析)、運転研究(セル/スタック長期耐久評価) SOFC: セル材料合成(電解質・電極)、セル材料評価、ハーフセル評価、セル/スタック発電評価(長期耐久、アンモニア他各種燃料および模擬ガス対応可)、ホットモジュール試作および検証試験、システム設計・デモ機試作および検証試験 その他: アルカリ型燃料電池の試作および評価、電解セルの試作および評価 触媒: 触媒合成(改質・脱硫・環境)、触媒評価(加速試験対応可) 熱関連: 水素および新燃料の調査検証、燃料電池コージェネレーション、蓄エネルギーシステム、熱利用システムの設計・試作・検証(太陽熱・蓄熱・除湿・ヒートポンプなど) 調査: 燃料電池開発情報の収集・解析・動向予測等、燃料電池に関するコンサルティング [大容量水素供給設備のご紹介] 昨年秋に着工した大容量水素供給設備が完成し、燃料電池評価室への供給を2018年2 月より開始しました(図1 )。 本設備は水素ローダーと呼ばれる約3,000Nm3の貯蔵能力を有する水素タンクを装備したトレーラーを留め置いて、水素を高圧から所定の圧力に変換する装置を介して発電性能評価装置に供給するものです。 これまで5kw級発電に相当する水素供給が最大でしたが、本設備の運用により短時間では約30kw級まで、連続発電においても10kw級までの水素供給が可能となりました(表1 )。 大容量の水素消費が必要な試験等をご予定されているクライアント様は本設備の活用をご検討いただきますようお願い致します。 図1  大容量水素供給設備外観

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