信頼の証

当社特別顧問としてご指導いただいている先生方から頂戴したKRIの受託研究に関するメッセージをご紹介します。

豊田 政男(とよだ まさお)
大阪大学特任教授・工学博士、大阪大学名誉教授

豊田 政男(とよだ まさお)

誰が研究開発を担う:第三者研究開発支援機関の役割と効果
― 株式会社KRIへの期待 ―

我が国は、世界的に見て「成長から取り残されている」とも言われ、今や先見性と研究開発力が問われている。その研究・開発を誰が担うのか。特に、開発研究は、まさに未来を見据えた革新性と共にスピードが求められるが、我が国の開発研究は、自前主義であることが多く、第三者的研究開発組織が私企業として育っていない。

海外の例では、自らの研究分野で近いところを挙げると、米国の「バテル記念研究所」は、1920年に鉄鋼業で巨額の富を築いたゴードン・バテル氏の遺産をもとに設立され、多くの研究受託と成果を生んでいる。また、英国の「溶接研究所(TWI)」は、私の研究分野でもある溶接を専門とする研究および技術組織として1946年に創設、英国をはじめ世界中の施設があり、今やすべての業界セクターでの受託研究やコンサルタント業務を行っている。これらは私的でありながら、開発研究や研究マネージメントを提供する企業体として成立している。今や、オープンイノベーションなどと言われるように、社会実装すべき課題は、単独研究分野では難しい時代でもある。開発研究の効率を上げるのに求められているのは、専門性が高い上に、「多様な」発想が生む成果であろう。その意味において「株式会社KRI」は、我が国では珍しくも多様な開発人材と先端的な計測技術や解析技術などを擁している私的企業であり、株式会社KRIが、今後の我が国の産業の開発研究へ大きく寄与することを期待して・・・・。

西 美緒 (にし よしお)

西 美緒(にし よしお)

作家のマイクル・クライトンは「全世界を電子ネットでまとめあげようとする考えは精神の大量絶滅にほかならない。知的多様性が消滅するから、恐ろしいツケをもたらす」とその著『ロスト・ワールド』の中で言っている。全くその通りで、最近の研究開発においてもネット依存が多く、独自性・独創性が失われているケースが多々あると私は見ている。そうならないためには、多様な価値体系を認めることが重要で、いろいろな人たちと意見を交わし、ディスカッションを行うことが有効だと思う。

このような観点から熟慮して、皆さんに KRI の受託研究をお勧めしたい。このシステムでは、「依頼者側からテーマを投げかけてそれに対する答えを待つ」という消極的なやり方ではなく、お互いの考えをぶつけ合い、意見を戦わせることによって良い結果を導き出すという方法を取ることができる。
寺田寅彦はそのエッセイ『柿の種』の中で、「詩人をいじめると詩が生まれるように、科学者をいじめると、いろいろな発明や発見が生まれる」と書いている。そのような視点で見ると、KRI の担当者は「いじめ上手」なので、委託研究によって彼らと共同で研究開発を行うことになれば、必ずや素晴らしい発明・発見が得られるだろう。逆に貴方が「いじめ上手」なら、KRI の方で良い結果を生んでくれること間違いない。是非、お薦めしたい。

吉野 彰(よしの あきら)
旭化成株式会社 名誉フェロー・工学博士

吉野 彰(よしの あきら)

KRIに期待する

KRIは日本では数少ない委託研究、委託調査、委託分析を行う民間企業です。その特徴は経験豊富な研究スタッフが揃っていること、最先端の試作、評価、解析機器等の設備が充実していること、各研究分野での長年の蓄積データを保有していることなどが挙げられます。このKRIを活用することによりクライアントの研究開発のスピードアップ、質の向上が図られることはもちろんのことですが、特に複数の技術の融合が期待できます。これからの研究開発では複数の分野の技術の融合により独創的な研究成果につなげていかなければなりません。クライアントの有する基盤技術とKRIの複数の技術分野の研究スタッフの知識、経験が融合していくことにより独創的な研究成果を生み出していくことが可能となります。こうしたことを実現していくことをKRIに期待しています。

平尾 一之(ひらお かずゆき)
京都大学名誉教授・特任教授、工学博士
京都市成長産業創造センター長

平尾 一之(ひらお かずゆき)

KRIは我が国初めての総合的受託研究機関であり、素晴らしい研究経歴を有した方々が多数在籍されている。特に、蓄電池をはじめとするエネルギー関連技術やナノ材料技術、デバイス作製技術、バイオ関連技術の研究者とはこれまで親交があるが、長い経験や豊富なノウハウにより様々な合成や解析技術、さらにはこれまでに培ってきた多くのネットワークを駆使してクライアントへの要望に応え、適確なソリューションを提供していると常日頃感じている。

一例を挙げさせていただくとすると、我々はフェムト秒というほんのわずかの極短時間に高強度のエネルギーを照射できるレーザー開発を行ってきたが、その技術をダイヤモンドやSiCなど様々な難加工性材料の切断応用に利用しようと当時考えた。その際に加工面の品質を十分に仕上げるためにレーザーの照射条件の工夫を様々に行い、その切断面の形状や元素マッピングをナノレベルで調べる必要があった。そこで、分析技術においても定評のあったKRIに依頼したところ、FIB(集束イオンビーム)、顕微ラマン、3DのX線解析、TOF-SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析法)など最先端装置を駆使して解析を行っていただき、その結果、最適条件を決定することができた。これらの成果はその後のパワー半導体製造に役立っている。この例をはじめとして多くの寄与をしていただき今も感謝している。

中條 善樹(ちゅうじょう よしき)
京都大学名誉教授、工学博士、広島大学特任教授

中條 善樹(ちゅうじょう よしき)

「受託研究を有効に利用して得をしませんか」

民間企業、特に材料メーカーの研究所では自社の持っている材料・技術を利用して新規用途開発を行おうとする場合には、そのニーズに合った材料であるかどうかの特性について予備評価が必要となる。一方、すでに顧客がついている材料では、いわゆる「クレーム処理」と呼ばれる改良研究を求められる機会が多い。すなわち、顧客の要望に応じて、もう少し耐熱性を上げて欲しいとか、この溶媒に溶けるようになりませんか、などと求められることがよくある。それに対してきちんと応えられない場合には、別のメーカーの材料に乗り換えられてしまうことも少なくない。

これらの例を出すまでもなく、研究所で材料開発や改質研究を進めるために必要となるのが、その実験・試験・分析をするための「人材」「装置」「知識」そして「原材料」である。特に、このうち「人材」すなわち「人件費」と「装置」いわゆる「設備投資」にかける費用はバカにならない。それだけの需要があり、将来にわたって必要となる場合には、もちろん費用をかける意味があり、その元を取り返せることは言うまでもない。問題は、少し試してみたいという予備検討の場合である。
このような企業における研究の予備検討を行う手段として「受託研究」の利用は有効である。外注した予備検討でうまく行くという目途が立った時には、改めて自社の研究所で本格的に進めることができる。この「受託研究」のメリットを今一度考えてみることにより、結果として得になることも多い。是非その可能性を考えてみることをお勧めする次第である。